ジャニーズJrは不安定という話
私には「推し」が複数人いる。
「担当」と「推し」に明確な違いはないけど、
私は確実に区別して使っている。
担当の方が名乗ることに責任が必要なイメージで、私はどうしても「推し」を乱用してしまう。
別に担当に恋をしてるわけじゃないけど、1番わかりやすいのはloveとlikeの違いみたいなものと思ってほしい。好きの大きさ、推し度合いが違う。
私の担当はなにわ男子の長尾謙杜くんとLilかんさいの西村拓哉くん。
担当・推しの数ほど幸せがあるし、
正直なところ不安定なJrを好きでいるにあたって
小心者の私にはただ1人を追いかけることはなにかと精神的負担が大きすぎる。
不安定なJrというとピンとこないかもしれない。
今でこそグループがたくさんあって、YouTubeやislandTVがあって、かなり安定しているように思えるJrだけど、
私はそうは思っていない。
公式のグループとは言え、Jrだ。
かつてJrのことを「アルバイト」と称えたタレントがいた。
これはかなり叩かれていたけど、私は言い得て妙だと思う。
Jrは正式契約ではない。
突然のグループの再編成や脱退、解散は通常運転。というかまだマシ。好きなJrのプロフィールがサイトから突然なくなって、よくわからないままその人がツイッターをはじめたりして、退所したことを知るなんてこともザラなのだ。
それがJr。
私がJrをこんなふうに考えるようになったのには理由がある。
私はLove-tuneが好きだった。
というか、いまでも名前が変わったあの7人を全力で応援している。
Love-tuneは2016年から2018年11月30日まで存在していたジャニーズJr内のグループだ。
メンバーは7人。
結成当初は安井謙太郎くん、真田佑馬くん、森田美勇人くん、萩谷慧悟くんの4人組で、その数ヶ月後に諸星翔希くん、阿部顕嵐くん、長妻怜央くんの3人が加わった。
オリジナル曲もあったし、人気もあった。
歌、ダンス、バンドが特徴のグループで、安井くんはラジオのレギュラーを持っていたし、美勇人くんはFINEBOYSのレギュラーをしていた。
バラエティができる人も演技ができる人も、作詞作曲ができる人だっていた。
ただ、2018年から様子がおかしくなっていった。
ジャニーズJrチャンネルの開設。
でもそこにLove-tuneはいなかった。
(当時メンバーは興味を示さなかったと報道されたが、のちにYouTubeを含む専属契約を拒否したのでは?と噂が流れる。)
毎月あったアイドル誌への登場がなくなり、少年倶楽部にも出演しなくなった。
上記以外にもいろいろな噂が立った。
そして2018年11月30日。
事務所から7人の退所のお知らせが出た。
前述したように、突然消えるのがJrだったからこれは異例中の異例だった。
幸いその数ヶ月後に名前を変えて7人で再集合するのだけど、私はこの時Jrの不安定さを痛いほど感じた。
こんなこと言っておいてなんだよと思われると思うけど、私はLove-tune時代に彼らを生で見たことがない。
私がLove-tuneをちゃんと知ったのは2018年のあたまだったし、7人を好きになったのはLove-tuneとして最後のライブになった、2018年のJr祭り単独公演のダイジェストを見たときだったからだ。
今思えばあのライブは彼らにとって決意表明であったと思うし、かなり力が入っていたんだと思う。
私はその瞳に惹かれた。
7人がずっと遠くのほうを強く見つめるようにして、そこにいるファンと硬く手を繋いで、その空間を端から端まで楽しんでパフォーマンスしているのにぐっと惹かれてしまった。
その後どんどんLove-tuneの露出が減っていき、遅かった後悔した。何もできなかった。
Jrがいかに不安定で脆いものかを痛感した。
ただ、その不安定さ、脆さから出る儚さはアイドルを輝かせる。Jrの輝きの一部でもあると思う。不安定さが悪だとは思っていない。
かといって、Jrである以上いまの状況を信用しきって手放しで応援するのはあまりに危険すぎる。何かあったときのこちらの精神的ダメージが大きすぎる。
Jrは不安定だ。
明日が来ない今日もある。
でもだからこそ、いまを精一杯応援したいなと私は思っています。
しのぶ